喪中の方に年賀状を出すのはマナー違反なのか?
新年の挨拶である年賀状ですが、喪中の方には送らないのがマナーとされています。
しかし、相手が喪中であることを年賀状投函後に知ってしまった、年末に亡くなられ、喪中はがきが来た時には既に年賀状を投函してしまっていた…など予期せぬこともあるかと思います。
喪中とは本来、「最大の穢れである死が伝染しないよう、他者との交わりを極力避ける」という意味を持っていました。
現代では「近親者が亡くなった際、その死を悲しんで一定の期間祝い事などを避け、喪に服す」という意味となっており、喪中はがきとは喪家から慶事を行う事を避けるという、「年賀欠礼状」のお知らせであるため、こちらが年賀状を送ること自体はマナー違反ではありません。
ですが、「悲しいので祝う気にはなれません」という意図を含んでいる場合も多々あり、喪中の相手に年賀状を送ることはやはり一般的ではないと言えます。マナー違反ではなくとも「失礼だ」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。そのため、気付いた時点ですぐにお詫びの連絡を入れた方が良いでしょう。
お詫びはどうする?
喪中見舞いは送る時期に関しての決まりはありませんが、寒中見舞いは松の内が明ける1月5日ごろから、立春である2月4日ごろまでに出すのがマナーとされています。
喪中の方へ出す寒中見舞いには書き方についてもいくつか注意点があります。まず祝いを連想させる言葉は避けましょう。謹賀新年の代わりに「年始状」や、「年頭のご挨拶」という言葉を使います。同様に、色味はカラフルなものではなく、落ち着いた色味のものを選びましょう。お正月や干支などが描かれたものも避けます。冬の風物詩のイラストを入れたものなどが適していると言えます。
本文では、年賀状を出してしまったことへのお詫び、亡くなった方へのお悔やみ、相手を気遣う言葉を書きましょう。
また、喪中見舞いはハガキだけではなく、贈り物も喜ばれるでしょう。贈り物としては、
お線香やろうそく、またお仏壇にも置ける小さなサイズのお花などが良いでしょう。
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白梅や桜、向日葵、ラベンダーなど様々なやさしい香りが広がるお線香もございますので、喪中見舞いの贈り物に迷われた際は、ぜひご利用ください。
最後に
喪中の方に年賀状を出すのはマナー違反ではありませんが、喪中の方の気持ちに配慮し、寒中見舞いや喪中見舞いの贈り物でお詫びとお悔やみの言葉を伝えるのが良いでしょう。