ビジネスでのハガキや手紙の活用
ビジネスの現場では電話やメールが主要ツールとして利用されていますが、年賀状や暑中見舞い、転勤や異動の挨拶などの節目にはハガキや手紙などを出すのが礼儀でありマナーということができます。
また、しばらくお会いしていない方との関係性を維持することや、見込み客などに心理的な圧迫を与えずに連絡を取るうえで、季節の節目の挨拶は重要なコミュニケーションツールとなります。
寒中見舞いで営業力アップを
例えば、生命保険や損害保険など継続的に契約が続いていく関係や、大型の商品を購入してもらった場合や、サービスを利用してもらった際のアフターフォローを兼ねて、再び契約や購入、利用をしてもらいたいときに気軽に取引相手や顧客との接触ツールとして季節の挨拶状は役立ちます。
年賀状に加えて寒中見舞いを送る、去年ご不幸があった方に年賀状の代わりに寒中見舞いを送り、ご自身が気にかけていることや、ご自身の存在をアピールすることができます。
寒中見舞いで気を付けたいこと
ビジネスで寒中見舞いを送る際に気を付けたいのは送るタイミングです。
寒中見舞いは松の内を明けてから立春を迎えるまでの時期に送るのが礼儀です。
そのため、いくら寒いからと年始の営業開始早々に送って1月5日に到着したとか、雪が降って寒い、厳寒の時期が続いていると2月の中旬や下旬に「寒中見舞い申し上げます。」のメッセージが届いたら興ざめです。
若い世代の方なら寒中見舞いの時期を知らない方もいるかもしれませんが、ご年配の方や礼儀をわきまえている方なら、かえって礼儀知らず、常識知らずと思われ、信頼まで失われかねません。
ちょっとしたミスだからと可愛く受け止めてくれる方や、若造と思ってくれる方もいるかもしれませんが、やはり送る時期には注意したいものです。
お世話になった取引先などの不幸を後から知った場合
お世話になった取引先の社長やそのご家族が亡くなった、お付き合いのあった顧客にご不幸があった場合、年賀状は遠慮するものですが、喪中ハガキをもらって初めて知ったというケースもあるかもしれません。
関係性によってはすぐにでもお香典をお持ちすることや、お線香をあげに行ければいいですが、亡くなられたのが去年の春など、だいぶ時間が空いてしまっている場合には香典や弔問のタイミングを逸してしまうものです。
そんなときには年賀状に代えた寒中見舞いとともに、アレンジメントフラワーやお線香などのお供物をお送りする方法もありますので、検討してみるといいでしょう。