素朴な疑問
出産や結婚などおめでたいことの報告をしようと準備していたところ、身内に不幸があった場合はどうしたら良いのでしょうか。
喪中でも出産や結婚の報告の手紙を出しても構わないのか、それとも控えた方が良いのか、あるいは特別な文面があるのかなど、わからない方もたくさんいらっしゃることと思います。
喪中の対象や期間について
そもそも喪中の対象となる身内とはどの範囲の人たちのことを言うのでしょうか。
またその期間がどのくらいなのかも気になるところです。
宗教によって考え方は多少異なるのですが、一般的には親や配偶者、子供などの1親等と兄弟や孫などの2親等までが喪中となる範囲と言われています。
そしてその期間は1年間です。
喪中に喜ばしい報告はNGなのか?
では次に、喪中に喜ばしいことの報告をするのは良くないことなのかを考えてみましょう。
たとえば結婚を例に考えてみると、喪中には結婚そのものを控えた方が良いと考える人が少なくありません。
なぜなら、縁起があまり良くないと考えるからです。そのことを考えると、やはり喪が明けるまで報告も控えた方が無難でしょう。
しかし、喪中でもめでたいことを報告する方法はあります。身近な方法なので、やっておいて損はないでしょう。
喪中にめでたい報告をする方法とは?
喪中に結婚や出産などのめでたい報告を単独で送るのは控えるべきなのですが、他の手紙に織り交ぜて報告するのは、問題ございません。
たとえば、暑中見舞いや寒中見舞いの中で、結婚や出産の報告をするとします。
この暑中見舞いや寒中見舞いというのは、本来暑さや寒さが厳しいおりに、相手の健康のことを思いやってお便りするものですが、その際に季節の挨拶などの中で、さりげなく近況報告として「結婚しました」や「赤ちゃんが生まれました」と報告しても良いのです。
このような方法を利用すれば、決して喪中におけるお祝い事の報告にはならないので、相手側には失礼になりません。
注意点について
喪中における暑中見舞いや寒中見舞いの中に、結婚や出産などの報告を入れる場合の注意点として、喪中であることには触れないでおくことが大切になります。
1枚の手紙の中にお祝いごとと不幸なことの両方を書くというのはあまり良いことではないからです。
また、暑中あるいは寒中見舞いがメインの手紙なので、めでたいことの報告は本当にさりげない程度に抑えることも大切です。年末が近づいたら、喪中のはがきを出すことも忘れないようにしましょう。
そして、喪中ハガキをもらった方は、お線香やろうそくのセット、お仏壇における小さなサイズのプリザーブドフラワーなどを、喪中見舞いとして贈られてみてはいかがでしょうか。