喪中見舞いに対するお返し
身内が亡くなった年には、12月に入ったら喪中はがきを送ることになります。
その喪中はがきを受け取り、「知らなかった」ということで喪中見舞いと共に、品物を送ってくださる方も中にはいらっしゃいます。喪中はがきを出す相手というのは、年に一度、年賀状のやり取りによって互いの無事を確かめ合っているということが多いので、訃報を聞いても、なかなかお悔やみを言いに行くことができない場合が多いでしょう。
そのため、せめて仏前にお供えしてくださいという気持ちで、お線香などを送ってくださることがあります。喪主としては非常にありがたく嬉しいことですが、一方で「頂いた喪中見舞いへのお返しはするべきか?」という悩みが生じてきます。
御礼状を出す
昨今、手紙を出すという行為そのものがあまり行われなくなりましたので、手紙を書くのが苦手という人は多いでしょう。けれども、喪中見舞いをいただいた場合には、やはり封書による御礼状を出すのが、正式なお返しになります。
感謝の気持ちと共に、故人がどのような最期を迎えたのかといったことや、残された家族の今の状況などを知らせると、喪中見舞いを送ってくださった方により詳しいことが伝わります。品物をもらったから、また品物を返すのではなく、御礼状を出すことによって、やり取りを終えるようにします。
お返しを期待していないお見舞いの品
喪中を知らせるはがきを受け取ったことによって、亡くなられたことを知ったため、気持ちばかりの品を送り届けるお見舞いの品ですので、送った側は最初からお返しを期待していないのが一般的です。そのため、喪主から御礼状を受け取ったことにより、自分の気持ちが通じたと感じる人が大半です。
喪主としては、品物をいただいた以上は返さなくてはという気持ちになりがちですが、この場合に関して言えば、ありがたく頂戴しておくということでよいでしょう。その代わり、きちんとした御礼状を出すことが大事です。