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いまさら人には聞くのは恥ずかしい「お彼岸」とはいつのこと?

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年に2回あるお彼岸

お彼岸はお盆と並んで先祖の供養をする時期にあたり、お盆が夏の13日から16日の4日間を基本にするのに対して、お彼岸は春と秋の年2回おとずれます。

春分の日、秋分の日というのを聞いたことがあると思いますが、これは単なる祝日を意味するのではなく、お彼岸に重要な意味を与える日になっています。

お彼岸はこの春分の日と秋分の日を真ん中に挟んだ7日間を意味します。

たとえば、春分の日が3月21日であれば、彼岸の入りは3月18日、彼岸明けは3月24日で、春分の日をお彼岸のお中日と呼びます。

秋の彼岸も同様の考え方で、秋分の日を中日にして、前後3日間の合計7日間となります。

春分の日と秋分の日は昼の長さと夜の長さが同一になる日で、その年によっても異なります。

春分の日を境に昼の時間が延びて暖かさが増していき、秋分の日を境に夕暮れが早くなり、次第に寒さが増していくという季節の変わり目を意味する日でもあります。

よく「暑さ、寒さも彼岸まで。」と言われるのは、季節の変わり目を意味する春分の日や秋分の日を含む期間がお彼岸であるためと言えるでしょう。

お彼岸に行う行事

お彼岸には先祖のお墓参りを行い、地域によってお赤飯を頂くことや、彼岸餅やおはぎ、牡丹餅などを頂きます。

小豆にはその赤い色が邪気を払う、厄払いをするといったいわれがあるため、小豆を入れて炊いたお赤飯を、生きている家族があの世にまだ連れていかれないようにといった意味を込めて、お彼岸に食べる風習がある地域もあります。

また、もち米を丸めたものを小豆の餡で包むおはぎやぼたもちは、地域によっても呼び方が異なる場合がありますが、一般的にはぼたんの花が咲く時期の春のお彼岸には牡丹餅、萩の花が咲く秋のお彼岸にはおはぎと呼ぶのが通常で、同じ食べ物を違う呼び方で呼ぶ、四季があり花鳥風月を重んじる日本の風流さを表しています。

初彼岸は特に重要

お彼岸にはそれぞれのご家庭でご先祖を敬い、お墓参りやお仏壇にお花や供物を供え、お線香をあげて弔いをするのが基本です。

各家庭でお彼岸の行事が行われることになりますが、初彼岸だけは、初彼岸を迎えるご家庭に弔問をしたり、他人のご家庭でありながらお墓参りをさせていただいたりします。

初彼岸とは亡くなった方の49日が過ぎてから、初めて迎えるお彼岸のことで、亡くなった時期により春の彼岸または秋の彼岸のいずれかが初彼岸となります。

ご自宅へ伺う際は、初彼岸見舞いとしてお金をお持ちするほか、お花やお線香、お菓子や果物などを持参します。

自宅に伺うのが難しいときには、プリザーブドフラワーやお線香とロウソクのセットなどをお送りすると喜ばれます。

 

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